2015年12月23日水曜日

2015年 最高の作品展




なつかしい知人から届いたフライヤーにあった、

佐藤 千穂 の名。

私の知る佐藤千穂さんは、たしか舞踏家。
当時一番若く、だれよりもほっそりとした静かな女性だった記憶。

あの千穂さんがアーティストになっていたのだろうか?

そうだとして、どんな作品を生み出すのか確かめに、
個展初日の12月12日、茶廊法邑に向かった。



ギャラリーに一歩踏み入れたとき、すぐに感じた。

これは、本物のアートだ、と。

‘アートは自己表現’と何度も見聞きするけれど、
そもそも個人の自己表現などという小さく狭いものではないはずだ。

(写真では彼女の作品の持つ個性が全然伝わらない・・・)


初日ということで、川端ひろ子先生の舞踏団の舞踏を久々に見た。

そうしてわかったのは、
千穂さんの、舞踏とアートが同じものだった、ということ。

こんなに時間を経て、いや、時間を超越して、
伝わってきた本質に触れてしまったら、
もう泣いてしまうしかないじゃないですか。

若かった日の彼女が舞踏を通して表現したかったことと、
アートで表現したかったものの本質がまったく同じではないだろうか?

と、ご本人に伝えたところ、
「先ほど記者さんに‘これらの作品はどういったものなのでしょう’と聞かれ、
私にとって舞踏とアートは同じものなのです、と答えたばかりなんです」

そう言ってとても喜んでくれた。


佐藤千穂作 『いま、立ち上がる』


今年はアート作品を去年ほど見ていない。

今年はまだ終わっていないから、まだ見ていない作品も当然ある。

それでも私は言う。

札幌で今年最高の個展は、佐藤千穂さんの個展です。


シンプルさ、深さ、繊細さ

独自性、技術力、

2次元でありながら空間を作り出す力、

タイトルは、その通り素直に言葉通り、
言葉が表すエネルギーが文字化され完全に作品とリンクし、

それらすべてが非常に高い意識のもと
彼女の作品と化していました。


まるで昨年6月に東京で見た、
辻けい先生のテキスタイルのアート作品と非常に良く似た、

自己表現など軽く超越した、
目に見えない何かと共鳴し、可視化させたような、

本物のアートだと感じたわけです。


まったく予想外に札幌で本物に巡り合えた。

来年はさらに鑑賞機会を減らします。

C'est tout !



にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ

ブログランキング・にほんブログ村へ